2009年06月12日

ST1.1…新作映画を1.1倍楽しむ (1) イースターエッグ編

映画公開から2週間経ちました。
明日には当然のように新作が公開され、また小さいスクリーンに追いやられてしまいます。

2回目以降を観に行く方向けに、前作ネメシスでもまとめたようなトリヴィア・小ネタ・豆知識を、今回は小出しにして紹介していきたいと考えています (以前公開した脚本家Q&Aと、DOSSIERSの紹介も御覧下さい)。

ちょうど TrekMovie.com で、R2-D2の件の解答のほか、イースターエッグ (隠しネタ) が列挙された記事が掲載されました。そちらに適宜解説を加える形で、「ST1.1」第1回を始めたいと思います。

ネタバレです。

★まず上記のR2-D2が出ているというシーンについて。
エンタープライズがヴァルカン星に到着し、破片を避けるために回転するシーン。その時に船内からの視点でカークの肩越しにスクリーンが見え、破片の中を上部中央から右下に向けてR2-D2が移動していくのが映っている…そうです。
もちろん私は現段階では確認していません。

(追記) BDで確認したところ原文自体が間違えており、「右下」ではなく「左下」が正解です。参考

以下は基本的に映画の進行順です。

★カメオ出演:ランディ・パウシュ、冒頭のシーンに登場。ロバウ船長が歩いてきた後で「見えました」と言う
→一番最初にロバウが船長席に座ってすぐ、画面中央から右に歩いて行く士官役です。昨年5月の出演俳優の記事でも紹介したように、パウシュ博士はコンピューター科学の教授でした。撮影後の7月25日、他界されました。

★ヴァルカンのシーンはヴァスケス・ロックスが使用
→ロサンゼルス近くにあるロケ地で、TOS「怪獣ゴーンとの対決」を代表作として多用されました。映画ST4でも、ヴァルカン星として使われています。

★ヴァルカン人の子供のテストは、ST4のスポックがやったものに似ている
→ST4の冒頭でコンピューターが次々と質問し、スポックが答えるシーンがありました。"How you do feel?" 「ご気分はいかがですか?」

★カメオ出演:グレッグ・グランバーグ、少年カークがコルヴェットに乗るシーンで義父の声
→「エイリアス」「フェリシティの青春」(ともにエイブラムス作品) 「HEROES/ヒーローズ」に出演。カークの義父という設定はセリフからはわかりませんが、クレジットに "Stepdad" とあります。

★将来「コリナー」を究めるかについて話すスポック
映画TMPで扱われた、感情を完全に廃するヴァルカンの儀式のことです。

★「『大丈夫 (fine)』という言葉は受け入れられない」と話すスポック
→ST4の最後ではスポックが、前述の質問を受けて "I feel fine." とアマンダに伝えてくれ、とサレクに頼むシーンがありました

★カメオ出演:アキヴァ・ゴールドマン、ヴァルカン評議員の一人
→「ビューティフル・マインド」でアカデミー賞を受賞した、脚本家・製作者。

★アイオワのバーで、ウフーラがスラショーを注文
→エイブラムスの「クローバーフィールド/HAKAISHA」のヴァイラルキャンペーンで使われた、日系企業タグルアトの飲み物。公式サイトもJPドメインです。

★バーのケンカ中、カークがソーリアン・ブランデーの瓶を相手の頭に振り下ろす
→TOS「二人のカーク」で初登場した酒。その回の吹き替えでは、単に「ブランデー」だけでした。

★カメオ出演:エイブラムスの父と義父、バーのケンカを見ている

★カークがエンタープライズが造られているリヴァーサイド造船所に来た時、掲示板に "Sector 47" と書かれている
→なぜか47という数字がそこかしこに出てくるという、昔からのネタ。エイブラムスもいろんな作品で使ってるみたいですね。

★カークがシャトルに乗った時に頭をぶつけるのは、映画ST5でのスコッティのオマージュ?
→これは関係ないような気もしますが、まあお約束ということで。

★造船所からシャトルが離れる際、TOSのテーマ曲が少しだけ使われている

★ウフーラがクリンゴン船「47隻」が破壊されたと話す

★コバヤシマルテストの最中にカークがリンゴをかじっている
映画ST2でもカークがコバヤシマルについて話している時に、リンゴを食べていました。コバヤシマルテストはそもそもST2で導入されており、必見です。新作映画ではシミュレーション中のスクリーンの上の方に、コバヤシマルの姿が見えます。映像で船が描かれるのは初めてで、しかもセリフでは「USS」までついています。

★カメオ出演:タイラー・ペリー、アカデミー学長のリチャード・バーネット提督。
→女装コメディの映画シリーズで有名だそうですが、なぜか日本では全く公開されていません。

★バーネットの隣にいる提督の名前は、ジェームズ・コマック。
→名札が出ています。コマック提督はTOS「死の楽園」で初言及、「バルカン星人の秘密」に登場しました。もともとジェームズ・コマック監督にちなんでの名前。

★宇宙艦隊の主力が集まっているというローレンシア星系は、「トランスフォーマー」「レッド・オクトーバーを追え!」のローレンシア海溝にちなんで?

★カメオ出演:ポール・マクギリオン、候補生に着任先の船を伝える教官
→その後カークに「自分の名前がないんですが…」と言われる人物。マクギリオンは「スターゲイト:アトランティス」のカーソン・ベケット役。

★U.S.S.フッドに任ぜられる士官が「ヴェイダー」、スターウォーズより

★アカデミーのシャトルの名前がムーア
→スポックとウフーラが話すシーンの後ろにあるシャトルに、MOOREと書いてあります。TNG・DS9で活躍した脚本・製作のロナルド・ムーアにちなんで?

★アカデミーからシャトルが飛び立つシーンで、ビルの一つにタグルアトのロゴが見える
→予告編の段階で話題になっていました (eiga.com)

★コンピューターの音声を演じているのは、メイジェル・バレット・ロッデンベリー
→おなじみの声をそこかしこで聞くことができますが、残念ながら昨年12月18日に他界し、遺作となってしまいました。エンドクレジットの最後でも、夫のジーンと共に追悼されています。

★スールーが訓練したのは「フェンシング」
→TOS「魔の宇宙病」の、TOSではほぼ唯一のスールーが活躍(?)する下りより。

★オルセンが着ているのは「赤」のスーツ
→TOSでは保安部員が赤色の制服を着ており、無意味・無惨・無闇に殺されることが多発したことから総称して「赤シャツ」と呼ばれています。オルセンは保安部員ではなく同じ赤服のエンジニアですが、クレジットでは主任機関士となっています。その後スコッティに明け渡すわけですね…。

★ネロがパイクを自白させるために使う、ケンタウルス・ナメクジ
→ST2のセティ・イールのあからさまなオマージュで、形も使い方もそっくりです。

★スポックのセリフ、「不可能を除いた後に残ったものは、ありえそうになくとも真実に違いない」
映画ST6より (この訳も吹き替えより)、スポックは先祖の言葉として言っていました。元々はシャーロック・ホームズ由来。

★カークが飛ばされた惑星はデルタ・ヴェガ
→TOS「光るめだま」に登場。全く様子が違う上、ヴァルカンとの位置関係も異なっていると思われるので、単なる同名かも。

★脱出ポッドから離れるカークのバッグに、1701-Dとある
→TNGのエンタープライズ-Dのオマージュかもしれないということですが、公開前に出回った写真の拡大で何とか確認できる程度のものです。
カーク


★老スポックがカークに「私は今までもこれからも君の友人だ」
→ST2で同じセリフを言うシーンがあります。

★カメオ出演:ジェフ・クイン、ジェリーフィッシュ (スポックの船) 建設中のヴァルカン人
→精神融合中のシーン。クインはファン製作のネットムービー "New Voyages" (現 Phase II) で、過去にスポックを演じていました。

★マッコイがスポックに「気がおかしくなったのか」、原語では "Are you out of your Vulcan mind?"
→TOS「トロイアスの王女エラン」やST2でも同じセリフ。

★今度はスポックがマッコイに「私が泣けばクルーの士気が上がるのか」といったセリフ
→「泣きながら廊下をうろつけば」と言っており、TOS「魔の宇宙病」のスポックの行動を指している可能性があります。

★スコッティの初登場シーンで、テーブルのカゴの中にトリブルがいる
→TOS「新種クアドトリティケール」など。ちゃんと鳴き声も聞こえます。

★スコットが消してしまった「アーチャー提督の犬」
脚本家Q&Aでも書いた通り、ENTのジョナサン・アーチャーその人。原語ではちゃんとビーグル犬と言っていますが、さすがにポートスではないですね。子孫?

★老スポックがスコッティに、未来のトランスワープ転送の方程式を教える
→ST4ではスコット自身が、透明アルミニウムの方程式を過去の人物に教えていました。なお今回の「トランスワープ」は従来の超ワープ航法とは何も関係なく、単に「ワープ中の」程度の意味です

★カメオ出演:ジェームズ・コーリー、スポックがブリッジに戻ってきて「チェコフは正しい」と言うシーンで、隣でクリップボードを持っている士官
→Phase IIの指揮を執っている人で、カークを演じています。電子クリップボードは透明のものになっています。

★カーク、スポック、パイクが転送収容されるシーンで、またTOSテーマの一部が使われている
→最初の3〜4音(?)だけですね。

★カークがネロに救助を申し出るが、結局は破壊
→ロミュランが初登場したTOS「宇宙基地SOS」の最後でも、カークは救助を申し出るものの拒否されています。もっともあちらは自爆ですが。

★パイクが車椅子で登場、制服はTMPのカークにそっくり
→紛れもなくTOS「タロス星の幻怪人」より。なお原語ではパイク提督と言っており、昇進したことがわかります (腕章は4本)
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