2011年04月16日

幻の新シリーズ "Federation"

先日、ライカー役ジョナサン・フレイクスがスタートレックの新TVシリーズの案をCBSに提出して拒否されていたことを明かし、その際に「X-メン」「X-MEN 2」の監督であるブライアン・シンガーやカーク役ウィリアム・シャトナーも同じ目に遭っていたと話しました。

その後、シンガーが提出したという新シリーズ案のおぼろげな内容が話題になりました。シンガーはスタートレックのファンとしても知られており、映画「ネメシス/S.T.X」ではエンタープライズのブリッジ士官役でカメオ出演も果たしています。

この企画案を TrekMovie.com が入手し、詳しく正確と思われる真相が独占公開されました。
Star Trek: Federation

実際にはCBSやパラマウント側に提出はしておらず、そのタイトルを "Star Trek: Federation" (Federation=連邦) と言います。

発端は2005年12月。ENTが終わり、エリック・ジェンドレセンの前史映画 "Star Trek: The Beginning" もボツになった年です。
シアトルの寿司店で、ブライアン・シンガー、脚本家クリストファー・マッカリー (シンガーの「ユージュアル・サスペクツ」を担当)、ロバート・マイヤー・バーネット (シャトナー出演のコメディ映画 "Free Enterprise" (日本未公開) 監督) が出会います。3人ともスタートレックの大ファンであり、「新シリーズを作りたい」という話になりました。シンガーの Bad Hat Harry 製作、パイロット版はシンガー監督でマッカリー脚本、バーネットが製作総指揮といった具合です。

バーネットは新シリーズの企画書を作るため、同じくトレッキー仲間のジェフリー・ソーン (スタートレック小説の経歴もある脚本家・俳優) に協力を求めます。
できあがった25ページに及ぶ案は、過去の5シリーズの更に未来、西暦3000年が舞台です (「紀元3000年」? どっかで聞いたことあるような)。ただ連邦は衰退しており、ローマ帝国や「21世紀のアメリカ帝国」になぞらえています。ストーリーは未知の脅威が連邦に迫り、新たなU.S.S.エンタープライズ (と新たなカーク) が宇宙艦隊にかつての栄光を取り戻すという内容です。企画書には次のように書かれています。

連邦には200年以上も旗艦がなかった。科学調査も、かつての「発展時代」に行われたような探索という点においても、何も行われなかった。
連邦には真の結束というものはないが、その新たな異星人が大挙して戻ってくれば一つにならざるを得ない。人々は過去を思い出すためのシンボルを必要としている。自分が何者なのか。お互いにとって大事なものは何か。そして楽園で暮らすには代償もいるということを。

つまり必要なのは、エンタープライズというものだ……


企画書には「未来の未来へようこそ」「西暦3000年の惑星連邦へようこそ」とまとめられた前文、メインキャラクターの「クルー」、最初の4話のあらすじなどが書かれています。補足として新エンタープライズのテクノロジーと、CGIを使った「バーチャルセット」の可能性にも触れています。さらに、マイケル・オクダがデザインしたロゴまで。

2006年1月に完成した企画書はシンガーとマッカリーに送られ、その後精査されて売り込まれる予定でした。ところが4月にパラマウントはJ・J・エイブラムスとの新作映画 (=ST11) の企画を発表したため、シンガー組は新作を受け入れてもらえないと考え、提出もされずに計画は取り下げられました。シンガーとマッカリーが、バーネットとソーンの企画案についてコメントしたこともありません。

引き続き TrekMovie では詳細が掲載される予定です (4/23 追記 設定の記事を公開しました)。

(4/20 追記) 「『X−MEN』の監督ブライアン・シンガーが、6年前にスタートレック新シリーズを企画していた!?舞台は西暦3000年の未来!」 (海外ドラマNAVI)
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