2011年04月23日

Star Trek: Federation 設定

Star Trek: Federation

先週お伝えした、ブライアン・シンガーたちが発端となり、ロバート・マイヤー・バーネットとジェフリー・ソーンが書いた幻と終わった新シリーズ "Star Trek: Federation" の企画書。その設定などが引き続き TrekMovie.com に掲載されました。

「進歩したストーリー展開」「現代の問題を取り上げる」という軸に加え、あくまでも従来のスタートレック世界を引き継ぐものとして、ゼロから作るわけではないと書かれています。

(企画書より)
過去を受け入れながらも、遥か未来に設定する。古いものは全て、再び新しいものになる。
スタートレックの世界を逆転させる。活発に刺激を与える。


・各種族など
地球人
満足と安心感に浸っている。コロニーを増やすための探索は放棄し、自らの文化的視点の正当性を他者に広めようとしている。連邦に最近加わった多くのメンバーは、この地球人中心の連邦を避けて離脱した。

宇宙艦隊
「単なる平和維持軍」に劣化し、末端の星々を異星人から守ったり、互いに戦うのを防いだりしている。宇宙艦は古びており、あちこちに薄く散らばっている。

ヴァルカン人
連邦を離れてロミュランと再統合し、300年間のほとんどを新しい「統合社会」を生み出すために費やしている。2人の半宗教的な聖職者が監督し、論理、そして一つになった人々にとって何が最良かに基づいて治めている。ヴァルカンの論理と、ロミュランの策略的な政治を融合させている。

ベイジョー人
宗教、そして預言者と向き合い、孤立を保つために連邦から離脱した。ベイジョー星は「惑星サイズのチベット」のような状態であり、世俗的な問題は全てフェレンギに任せている。

クリンゴン人
「大規模な改革」を経験した。ヴァイキングのような騒々しさを捨て、中国の唐時代のような「神秘の戦士による文明」となった。優美で穏やかな船を飛ばす。連邦との外交は維持しているが、征服による帝国拡大に復帰した。

カーデシア人
「芸術家と哲学者の社会」に変化した。独自の道を歩み、哲学に専念している。銀河系を忠実な者を試すためだけに創られた場所と見なす。

フェレンギ人
取るに足らない存在ではなく、非常に強大になった。男女平等 (女性ネーガスも含む) が進歩するために行われた唯一の譲歩であり、連邦のカネがない社会が制約となる中で、フェレンギ同盟は完全な資本主義の繁栄によって輝くようになっている。フェレンギはベイジョー宗教を銀河中に売り込むことでも大金を得ており、ベイジョー・ワームホールへの巡礼もある。

・導入
問題を抱えた連邦に、新たに強大で冷酷な敵がやってくる。「ザ・スカージ (Scourge=災厄)」という名で、連邦艦 U.S.S.ソウジャーナー (Sojourner) との対峙が重要なポイント。船と周辺の2つのコロニーは失われ、唯一の生き残りが連邦の未来にとって必要な人物ということになる。

(企画書より)
アレキサンダー・カーク (Alexander Kirk) 少佐は、報道で「ソウジャーナー事件」として知られるようになる出来事の唯一の生存者だ。事件そのもののはっきりとした記憶はない。そのことを呼び覚まそうとすると、彼は理性を失い暴力的になる。覚えているのは大虐殺と、姿の見えない悪意をもった存在が潜んでいるというイメージだけだ。上官の前に呼ばれた際、彼は信じがたい敵の絵を描いた。それが事実なら、すでにヒビの入っている連邦の同盟は真の崩壊に陥るかもしれない。


この事件によってヴァルカン、ベイジョー、ベータゼッドをはじめとするメンバーは連邦から抜け、わずか20の星系がクリンゴン、フェレンギ、カーデシアなどに囲まれることになる。カークも艦隊から追放される。

ここまでの騒動はシリーズ自体の背景に過ぎず、決意をもった一人の提督が新たなU.S.S.エンタープライズの建造を指示する。300年以上ぶりに生まれる「エンタープライズ」だ。公の任務は探索と発見の時代に回顧することだが、真の目的は「ザ・スカージ」に隠された真相を見つけ、連邦を救うことである。

・クルー
新エンタープライズには400名ほどのクルーがおり、以下がメインキャラクター。

オールデン・モンゴメリー (Alden Montgomery) 艦長
地球人、完璧な宇宙艦隊士官であり「連邦のキャプテン・アメリカ」。残念ながらすぐに殺されてしまい、カークが引き継ぐ。

アレキサンダー・カーク中佐 (第二副長)
新しい任務のために復帰し、攻撃的な態度をもち複雑な過去のある人物とされる。モンゴメリーと副長が殺された後に任務を率いることになり、上手く対処することもできる。だが任務の対外的な側面に関しては全くどうしようもない。彼は唯一 (理解はしていないが)、エンタープライズの本当の任務にとって重要な情報をもっている。

チェル・フォーラーン (Chel Forlaan) 少佐 (保安主任)
女性エクトシ人 (Ektosi、ネコ型種族) で、ネコのような優雅さ、気質、洞察力をもつ。ジェムハダーやクリンゴン人に匹敵する、生まれつきの至近戦闘能力も備える。「娯楽」のために宇宙艦隊に入り、気まぐれな性格。そのため当初は保安主任には不適格だった。最大の短所は、強烈な好奇心で時々自分を見失うこと。

セルゲイ・ケニヤッタ (Sergei Kenyatta) 少佐 (通信・外交士官)
プロキシマ・ケンタウリ出身の「アルファ」と呼ばれる遺伝子強化人間。完璧な身体をもち、精神強化も施されている。数学、言語学、テクノロジー、外交に秀でているが、まだ個人的な関係には苦労している。

ブルー第76蒸留物 (The 76th Distillation of Blue) 別名ディズ (Diz) (主任機関士)
ガス巨星ペヌンブラ (Penumbra) 出身のガス状種族の一員であり、他の「固形」世界と交流するためには運動スーツを使用する。番組上はディズはスーツを着た「スレンダーな男性ヒューマノイド」に見えるが、ガス状、さらには固体や液体にも姿を変えられる。しかし流動体生物ではない。素晴らしいエンジニアであり、他人より機械と過ごす方がくつろげる。

ドクター・フェリシティ・チェン (Felicity Chen)
ボーグのテクノロジー (すでに安全に進歩している) を利用した、サイバネティクス強化された医者。多くの医療機器が彼女に埋め込まれており、トリコーダーも必要としない。傷を治療するのに「ナノスパイン (針)」を使うが、自分に個人的な負担も強いられる。自らの人間性にも対処しなければならない。

M.A.J.E.L. (メイジェル)
知能のあるエンタープライズのコンピューター (マルチトロニック構造ジャンクション/インタラクティブ活動ライブラリー Multitronic Architecture Junction/Interactive Energetic Library)。船を動かし、彼女自身の人格や感情をもつ。

ネルスコット (Nelscott) 提督
女性の宇宙艦隊将官。ザ・スカージの脅威を目の当たりにし、エンタープライズ計画を始めるため組織に抵抗した。乗艦はしていないが、宇宙艦隊本部から命令を下す。

・船
新エンタープライズについて書いた付録では、大きさについてそこまで巨大ではなく、「ヴォイジャーよりは大きいがバトルスター・ギャラクティカには及ばない」とされている。
次のような新たな特徴を備えている。

中央コア:円盤部中央にあるオープンシャフト。全ての廊下が交わる開けた場所で、船の「広場」として機能する。
移動任務モジュール:標準的な居住場所。バスほど大きさで、さまざまな任務に応じてカスタマイズできる。
上陸エンヴェロープ:惑星に向けて撃ち出されるフォースフィールド発生機。上陸班が危険な惑星でも空気を保てる (元はTNG用のアイデアだった模様)。
特異点エンジン:エンタープライズは微小ブラックホールを動力源としている (TNGのロミュラン艦のように)。
遮蔽装置:搭載する可能性について触れており、秘密任務のストーリーに役立つかもしれないとある。ただ戦闘を描くのが難しいとも書かれている。

製作上では「バーチャルセット」やCGIを使うことも示しており、ハンガーデッキ、シャトル発射コントロール、中央コア、植物園といった広い場所を創れるとしている。

・エピソード
導入部となる、アクション満載の4話からなる連続エピソード。

1. "The Widening Gyre" 「拡大する渦」
オールデン・モンゴメリーは、居住者が自ら「狂的な暴力」の中で絶滅した新たな惑星を見つける。ネルスコット提督は、急ピッチで進められたエンタープライズ計画のクルーを集めるよう命令。そしてモンゴメリーが様々な部下を採用する任務につく、出会いのストーリーにつながる。その中でカークは既に宇宙艦隊におらず、同行を拒否する。だがザ・スカージに対処できる唯一の人物だ (モンゴメリーはカークをだまさざるを得ない)。

2. "The Blood-Dimmed Tide" 「血潮」
異星人が作った小さなオベリスクが発見され、カークとドクター・チェンが調査する。艦長を含め、凶暴なスカージの犠牲となったエンタープライズのクルーにも対処する。

3. "Mere Anarchy" 「単なる混乱」
エンタープライズは宇宙空間で巨大な異星人のオベリスクを追跡する。その結果、敵対するクリンゴン領に向かうことになる。

4. "The Ceremony of Innocence" 「潔白の儀式」
数人のクリンゴン人と共にオベリスクに閉じ込められてしまったカークは謎の真相を探り、オベリスクが保存者 (TNGより) とつながっていることを知る。銀河系にヒューマノイドのDNAの基をばらまいた者たちだ。

(5/1 追記) 「6年前に企画された"ブライアン・シンガー版スタートレック"の詳細が明らかに。主人公は"カーク"?」 (海外ドラマNAVI)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/197214783
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。